2020年4月29日

革靴を蘇らせる

こんちには。4月より代官山に戻ってきました。

革靴大好き坂本です(=゚ω゚)ノ

今回は交代制でブログアップします。

4/8に緊急事態宣言が出されてから弊社も2店舗休業で、代官山店のみを代表山本が一人で開けている状態です。

我々スタッフは自宅待機となってます。

テレビを見ていると「ずっと家になんかいられないよ~」なんて出かけてしまう人もいるようですが、私はしっかり巣籠もりしております。

ですがさすがにちょっと外の空気を吸いたいなぁという時は、家の前で趣味である靴磨きをしております。

そこで!!!

靴磨きをレクチャー!

とかっていうのもありがちなので、、、、

「ボロボロの革靴を蘇らせてみた」をしてみたいと思います!

靴磨きって少し汚れてきた物を磨いて綺麗にする程度の物が多いですが、長期間全く手入れがされていない革靴を綺麗に蘇らせるのもまた楽しいのですヾ(o´∀`o)ノ

そこで今回磨くのはこちらの靴。

某フリマアプリで格安で買えました。

スペインの靴ブランド「YANKO(ヤンコ)」のチャッカブーツです。

言うほどボロボロではなかったですね(笑)

ですが手入れがされていないどころか、シューツリーなども入れられていなかったようでソールの反り返りと深い履きジワが入ってしまってます・・・

なかなか普段お手入れするのも面倒ですが、せめて家に帰って脱いだ後、シューツリーを入れる、もしくは新聞紙を丸めた物を詰めるでもいいので型崩れしないように心がけましょう!

さてさて早速ですが革の状態を見ていきましょう。

トゥもぶつけたような跡が多く傷だらけ。

左足のトゥには1ヵ所深くえぐれたところもありました。

革の油分も飛んでパッサパサです。

ではここからスタート。

まずはこの左足トゥ部分がささくれの様にめくれてたのでカットし、段差を埋めるようにヤスリをかけます。

最初は少し粗目のヤスリで。その後細かい目の物で整える。

※この革のヤスリかけは本来あまり良くないのでおすすめはしません・・

目が細かい物でやっていくとこんな感じにツルっと。

ヤスリがけが終わったら、削りカスが出るので全体を馬毛ブラシでブラッシング。

その後リムーバーを使って全体の汚れを落としていきます。

「ヤスリがけ」と「汚れ落とし」が終わったら

今度はヤスリをかけたところに色を入れる「補色」を行います。

ほんとは補色用にモウブレィから出てる「アドカラチューブ」などを使うのですが、手持ちになかったので靴クリームでごまかしました^^;我流ですいません。

ただその靴クリームもちょうど良いブラウンがなく・・・

サフィール、モウブレィ、ブートブラックと色んなメーカーのブラウン系を持ってましたが、どれも微妙に違う。。。

ブラウン系のクリームってこうなるから大変なんですよね・・・

試しに一番左のサフィールのミディアムブラウンと一番右のブートブラックのレッドマホガニーを組み合わせてみたら良い感じに。

左が塗る前、右が塗った後。

少し赤みがかった茶色で良い感じ!!

クリームはペネトレイトブラシか指で塗っていきますが今回は2種類を混ぜて使ったのでブラシで塗りました。

両足塗って豚毛ブラシでブラッシング、布での拭き上げをしてこんな仕上がり.。

※このクリームの前に保湿効果のあるデリケートクリームを先に塗ります。忘れていました・・

そして仕上げにワックスでの磨き。

軽めの鏡面磨きにしてます。

どうでしょう?だいぶ蘇ってきたかと(笑)

トゥもワックスでツヤが出ましたが、靴磨き好きはまだ終わりません。

ここから3日くらい置いて落ち着かせてから、また再度ワックスで強い鏡面磨きをかけていきます。

その完成品がこちら!!

かなり全体のツヤ、トゥの光り加減が増しました。

(ちょっと撮影場所変えてすいません)

シューツリーも入れたのでシワも伸びてます(一時的)

寄るとピースサインも映ります。

このワックスが膜となって前あった傷は隠れ、新しい傷からも守ってくれます。

このビフォーアフターどうでしょうか?

蘇ったと言っていいでしょうか?(笑)

革靴は手入れ次第でほんとに寿命が変わります。

相手に与える印象も大きく変わりますし、身だしなみ、ファッションにおいても非常に大事な点です。

そして綺麗な素敵な革靴は履く人をきっといい場所へ運んでくれます。

少しでも靴磨きの魅力が伝わり、このステイホーム中に気が向いた方はぜひチャレンジして頂ければと思います(^-^)/

坂本でした〜。