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山本基代志50周年パーティー


ブログをすっかりご無沙汰しております。1ヶ月ぶりの山本です。


今回山本基代志先生の50周年パーティーがリッツカールトン大阪で開催され、裏方を少し手伝わせていただきました。


山本先生については後半にまとめていますがタガル山本の父でいて師匠。

15歳で花道の免許皆伝され、フラワーデザインとアートフラワーで多くの賞と内閣総理大臣賞2度受賞、いくつかの書籍を出版され、その後もオートクチュールの世界でご活躍されています。

私も若い頃多くを学ばせていただき、唯一越えられない大きな存在であり原点です。


今回はそんな師匠のお声がかかりましたので手伝い兼ねて参加させていただきました。







しばらくパーティーには足を運んでいなかったとおっしゃる方も多くいらっしゃいましたし、ここまでおしゃれを楽しむことがなかったという声も聞かれ、みなさま畳んだ翼を大きく伸ばされたご様子。


リッツ カールトンのホールには子供達からご年配まで幅広い世代が100名ほど集まりまして、不思議と緊張感はなく多くの親戚同士が集まったような優しい笑顔に包まれた会場内でした。

実はお客様から1ヶ月前「20名くらいでお祝いやりましょうよ」とのことでご参加募ったそうなのですが、超短期間でここまでの人数と会場になってしまったとのこと。すごっ😂


オートクチュールのご婦人方。この素晴らしい会場に見劣りしない色とりどりの華やかなドレスが見られ、気品の感じられるお客様ばかりでおりましたので参考にもっとお見せしたかったのですが私は裏方でしたので撮影は控えていたので申し訳ありません。




そんな中、私は息子でありテーラーですので手は抜けないと黒タキシードで用意して参ったのですが、前日に「昼だしカジュアルでいいよ」と先生。側近の富家さんが作られたジャケットとパンツが余っていて着ると驚くほどピッタリで急遽衣装変更することに😅。ダブルジャケットに白パンなんてタガルでは珍しいコーディネートの山本です。




受付には山本ファミリーもちろん麻子さんも👩


さすがリッツカールトンエントランスから重厚感を感じられ会場は美しく豪華です。スタッフは若くしてキビキビ!





まずカルテットの演奏がご来賓を出迎えます。

席に出揃われたタイミングでまずはソプラノ歌手から素晴らしい歌声です。




そして山本基代志先生花のパフォーマンス

世界中でこんなにスピーディーに花を生けられる方はいないとお弟子さんから聞いたことがあります。

実は台風の影響で花が届かないことになってしまい、急遽花屋さんで買漁ることに。

前日先生はこうおっしゃっていました「お客様には言い訳できない。どんな花であろうと綺麗に見せるのがプロだから」

いちいち発言がかっこいい。




その後食事

テーブルには食器が並べられその座席には私の母が描いた似顔絵100名分が、、。私のスタッフ似顔絵とリンクしてやっぱり親子だとドキッとしました。

母も花で生徒さんもいたこともあるのでさすが基代志先生の奥様も多彩です。

愛情あふれる手作業が形となって見えた時、それはお客様の心に響くのだと思います。




お腹が満たされた後のティータイム

ドラムパフォーマンスにバイオリニストの演奏

テノール歌手とソプラノ歌手の1時間にわたるショー

しかしこのテノール歌手半分はトークで笑いでいっぱいでした。さすが関西、でも下品ではないのがちょうどいい。



最後は懇親会で終えたのですが私は帰りの時間が迫りゆっくりできませんでしたが多くの方とご挨拶ができましたし、本当に多くの刺激を受けてきましたので今後のタメにしたいと思います。


 



追加で山本基代志先生について少しだけお話ししたいと思います。



山本基代志先生についてお話ししますと、私山本の父でいて師匠、小さい頃から父の仕事場が好きでランドセルを背負ってよく立ち寄ったものです。


そんな環境で育ったもので学生の頃からなぜか先生と呼んでおります。


そんな先生はデザイナーであり奇才な方で、私のこれまで出会った方々の中でもここまでパワフルで才能もあり優しくチャーミングな方には出会ったことがありません。


15歳で花道の免許皆伝、若い頃に花屋を営みながらそろばん塾を開いたりとやっていることも多彩です。その後フラワーデザインとアートフラワーを多くの生徒さんに指導し、いくつかの本も出され花を志す人は一度は目にされたことがあるのかもしれません。


花の世界でいくつものコンテストで優勝され内閣総理大臣賞を2度受賞。


後で聞いたお弟子さんの話では「まぐれだと言われるからもう一回獲ってくる」と言って本当に受賞された逸話は今でも伝説。


その後洋服もされたいと周りの反対を押し切り、洋服では最高峰のオートクチュールの世界に足を踏み入れます。


花と洋服世界と日本中を飛び回る日々で多忙な先生は体を壊し倒れられてしまい長い休業となります。


私は当時小学生で坊ちゃんと言われる生活でしたが、引っ越しを余儀なくされ母方の実家の方へ引っ越し一気に貧ぼっちゃま生活を余儀なくされ家族は大変な時期でした。


しかし、これまでの功績もあり才能のある先生を応援していただける方々も少なくはなく再起を図ります。


その中でもある方が「先生おめでとうございます。新しい人生はこれからです」と意外な話をされ、全てその方が出資をされヨーロッパの芸術や美しい色々な場所に連れて行って下さったそうです。


その時に立ち寄る予定であった美しい白い砂浜「COSTA BLANCA コスタブランカ」に魅了されのちに「オートクチュール コスタブランカ」で新たな道を切り開いてこられました。




話も少し長くなりましたがこれまでの半生を語られる先生に、私も波乱万丈の当時を思い出しながら胸を熱くしましたし、お客様に愛され見守られ育てられた方なのだとこのパーティーに出席して多くを感じることができました。


私はこの偉人ほどの力や才能には到底及びませんが、少なくとも近くで背中を見てきた一人ですのでその意志を引き継ぎたいと思いました。まだ死んでないですよ


あらためて山本先生50周年おめでとうございます。


これからも私の目標とさせてください。

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