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スーツのメンテナンス

今回もブログを担当します金子です。



4月も終盤。5月に入ると気温も上がりほとんどの企業がクールビズを実施していくでしょう。

衣替えの時期に古くなったスーツを処分したり、体型が変わってこれから着られるスーツがない!!

日焼けしていたとか、黄ばんでいた!

なんて話もよく聞きます。(もちろんTAGARUにお持ちいただきできる範囲のお直しはできます)

せっかくのスーツなので一日でも長く着ていただきたいという願いを込めて、

スーツの日々のケアのお話しをさせていただきます。


日々のメンテナンスは大きく3点

①連続着用を避ける

②ブラッシング

③スーツのストレスを軽減させる

この3つでも大分変ってきます。





①連続着用を避ける

スーツは一日着用すると、かなりの湿気を帯びた状態になります。

スーツ生地はウールで作られているものが一般的ですが、ウールの特性上

たまった湿気を飛ばすのに2日ほどかかるといわれています。そのまま連続で着用すると、

普段の動きによる摩擦で毛玉ができやすくなります。

毛玉ができる=生地の繊維が毛玉に代わっている訳ですから、スーツの強度はどんどん下がっていきます。


スーツの寿命を考えると、週5日スーツを着る場合、3着ほどのスーツでローテーションを組み

連続着用を避けることがお勧めです。1日着用したスーツはすぐにタンスやクローゼットの様な

密閉空間に入れるのではなく、こもった湿気を飛ばすために室内で一晩程度換気した

後にいつもの場所に戻すようにしましょう。

また、長持ちのためにスペアパンツをお求めの方も多くいらっしゃいますが、

スペアパンツも交互に着用することをお勧めします。

生地も日焼けするため、1本がダメになってからもう1本を下すと上下で微妙に色の差が生じるケースがあるためです。




②ブラッシング

①の湿気と同じく、ホコリを想像以上にすっています。

そのまま放置することで、生地を傷めてしまうことにも繋がりますし、虫食いの原因にもなりかねません。

ラックやタンスに戻す前にブラッシングしましょう。

素材は豚毛もしくは馬毛のどちらかが好ましく、一般的な目のしっかりした生地には豚毛、

カシミアや繊細な素材であれば馬毛がお勧めです。

ホコリを払い清潔に保つのはもちろんのこと、繊維の流れを整えるので、毛玉の防止にもつながります。






③スーツのストレスを軽減させる

スーツは日々の着用で、ストレスがかかった状態になっています。

着用時はもちろんですが、スーツを休ませているときもポケットに物を入れないようにしましょう。

重みで型崩れに直結します。お仕事上仕方ない部分はあるかと思いますが、

自宅でスーツを脱いだ際は是非ポケットの中は空にしておきましょう。


また、スーツを休ませる際には、肩に厚みのあるハンガーにかけておきましょう。

木製のハンガーだと湿気も吸ってくれるので、より好ましいです。

肩にはパットや毛芯が入っており繊細に作られる箇所であり、スーツ姿の見た目を左右する重要な部分です。

型崩れを防いできれいに着られるようにしていきましょう。







上記3点ににプラスして言うと

蒸気プレスによるシワ伸ばし


着用によるシワは防ぎようがりません。ジャケットは袖の肘付近と背中、パンツは膝裏

付近にシワがどうしてもつきやすいです。気になる箇所はもちろんですが、全体にアイロンの

スチームなどを使い蒸気を当てて、シワを伸ばしていきましょう。蒸気には消臭の効果もあるため、

ついてしまった臭いも軽減でき、蒸気とアイロンの熱で殺菌効果もあり

見た目も清潔感も整い一石三鳥です。



一般的にスーツの寿命は2〜3年程で、長く着る人で5年ほどと言われています。

もちろん、スーツの着用頻度や手持ちの着数により変わります。

ですが、上記3点を心がけるだけでも大分スーツにとっていい環境が作れるので、長持ちにつながっていきます。

それでも破れたり擦れたりはどうしても防ぎにくいものです。*生地も擦れに強くする特殊な加工もあります。

困った時は是非ご相談ください。



衣替えのタイミング。メンテナンス見直してみてください

金子でした。

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