Tailor WATANABE🪡✂︎
タガルオープン当時から優しく接して下さっていた『テーラーワタナベ』渡辺先生のお店に訪問させて頂きました。
ライバルと言われるにはまだまだ先を走られている遠い存在の方なのですが、同業者なのに快く裏の裏側まで見せてくださいました。
出会いは13年ほど前、数十社ものテーラーが集まる工場の説明会で右も左もわからない私の横に座られた方は、ポマードでピシッと決めたヘアスタイルとスーツを着こなされた紳士🎩。
只者ならぬ力強い目つきでこちらを見て「初めてから間もないの?僕のこと知ってる?」と話しかけられました😅
圧倒される私に生地屋さんや職出しの際に気をつけることなど教えてくださいました。
その後、業界では有名な方と知り、何を検索しても大手を押し退けてトップページに上がっていらっしゃいます。
某スーツ会社では若手がテーラーワタナベのホームページを勉強材料として見てる方も多いのだとか。確かに私も(プライドを献上して)勉強させていただいておりましたほどの凄腕のテーラーさんでした。
その後生地メーカーの説明会や工場の説明会などいたるところで偶然隣り合わせになり、数百人いる中でもこれまた偶然お隣で、これはただならぬご縁があるのだと思っています。
「渡辺さんのお店に伺います」と言ってから13年も経ってしまいましたが初めて伺うこととなりました。
余談ですが渡辺先生「オープン当時ぼくが行ったの覚えてる?」 私「え?来ましたっけ?覚えていません…」チーン終了😱
赤煉瓦の立派な3階建ての自宅兼ショップ
入り口に置かれてある置物やスタンドライトはオーダースーツの組合であった当時、同業者の方からいただいたものらしい記念の品。
店に着くとすぐさま店の作りのこだわったところや会社の経緯についてお話しいただき、師匠である親父さんや職人さんのお話など苦労された思い出話をしていただきました。
お店の裏側には作業場となっていて、トルソーに縫いかけのスーツとこれから手がけるスーツがいくつもかかかっていて、裁断台とバキュームやミシンがあり、そこはプロの職場となっていました。
「なぜここまであなたにお見せして話すのかはある意味リスペクトしているからなんだよ」
あの兄貴的存在であり、憧れの渡辺さんからそのようなことを言っていただけた上に、ここまで内部を見せていただいて感慨無量。
何か引き継げるものはないかと思いましたが、「まだまだ邪魔者でい続けますよ」(退かないよの意)と言われる渡辺さんの目はギラついていてホッと安心。
これからも私たちの前を走り続けていただきたいと思います。
改装前のテーラーワタナベ 師匠の親父さん(故)との写真
さりげなく漏らす会話の中で学ぶことは多々あります。
・お客様を手間取らせない。店内でのスムーズな誘導の仕方。
・他のテーラーと同じじゃぁね独自性を基調として一手間加えてるんだよ。
・毎日ブログを欠かさないのは父からの格言「仕事を休むな、休んだ分だけお客を逃す」を大切にしているから。
・どうして休まずできるのか?それは自宅だからだよ。気が乗らない時もテレビを見ながら仕事を目にすれば手が動く。仕事の合間疲れたら仮眠したり、眠れない夜仕事の続きをしたりできるでしょ、、、。
・駅から徒歩十数分の位置でもあるので、駅まで車で送迎することで打ち解け合い親近感を大切にできる。
この他にも次の来店につなげていることや考え方や売り方などなど、話せば話すほど勉強になることばかりでカメラマン連れてきて収録しとけば良かったなんて思ったくらい、近ければまた学びに通いたい。
弟子は取らない方針とのことでしたが志みたいなものは勝手に引き継がせていただきました。
渡辺先生いろいろ教えて下さってありがとうございました。
この刺激を受けて明日からまた仕事に励みます。
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